無線ネットワーク、モバイル機器、GPSやRFIDなどの技術によってもたらされる、いつでも、どこでも、誰でも、ネットワークに接続可能な世界「ユビキタスコンピューティング環境」の中で、日常的に情報に接する方法がどのように変化してきているか、それによって私たちの生活がどのように変わろうとしているのかということについて、本書では、多様な具体的事例と歴史的な経緯や背景を丁寧に纏めながら、網羅的にこれから起こりうる変化を予見し、全体像を俯瞰しています。
とにかく、内容が濃く多岐にわたるということもあって、じっくり読みこなすのにかなりの時間がかかりましたが、現在の研究の対象領域を俯瞰的に把握するのにはとても役に立ちました。脚注や参考文献の引用も多く、それらの内容を一つずつ当たってゆくことは大変ですが、押さえておくべき主要なもについては、改めて読み込んでゆければと思います。
自身の中の断片的な知識を整理し直して、体系立てるときの指針として一つの見方を示しているという意味で、自分にとって本書は有益な内容でした。手元において、繰り返し読み直すような本になりそうです。
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