2008年10月29日水曜日

New MacBook

やっと待ちに待った会社PCが手元に届きました。

予算内ならWindows、Mac問わずということなので、迷わずMacを選択。ちょうど新筐体に切り替わって新しいモデルが発表されることはわかっていたので、正式発表を待ってから発注を依頼したので、到着が本日までかかってしまいました。ついでに拘ってUSキー配列をオーダーしたのも時間がかかった原因かも知れません。

実際に手にして、これまでのポリカーボネート筐体との違いをもっとも感じた点は、アルミ削りだしの本体の精度と硬性感の高さです。とくにキータッチは、キーボードパネルや本体がしなったり変形したりもせずかっちりとした打鍵感が特筆すべきものかもしれません。これまでThinkPadのキータッチは格別に感じていましたが、いまのところノートPCの打鍵感ではもっとも印象が良いです。裏面をはじめパネルのつなぎ目は最小で、一つのブロックのような固まり感は、そこらへんのプラスチッキーな安いノートPCとは全くことなり、所有する満足感を与えてくれます。重さは気持ち軽くなっていますが、筐体の強度が増して厚みが薄くなった点もいい感じです。以前、PowerPC時代のPowerBook G4 12インチモデルを所有していましたが、全体の作りや雰囲気は今度のMacBookのほうが良いです。

唯一、ちょっときになるところは、やはり液晶パネル面です。iMac同様全面をガラスで覆ったデザインのため、高級感はあるのですが角度によって天井の蛍光灯など環境光の反射などがきつく見づらいこともあります。

ともあれ、我が相棒としてバリバリ使い倒してゆきたいと思います。

明日からの伊東温泉での1泊2日の開発合宿には、ぎりぎり間に合ってほっとしていますが、まっさらな状態のため、最低限の開発環境の設定で大慌てです。

MacBook

コミュニケーションをデザインするための本

電通のコミュニケーションデザイナーである著者が、「コミュニケーション」をデザインすることについてこれまでの事例を数多く示しながら紹介している本です。

実際のWebサイトやグラフィックデザインを含めて、どのように広告戦略を組み立ててターゲットにメッセージを訴求するのかということについて、企画の検討段階をふくめてどのように考えていったのかを細かくまとめてあるので、紹介されている事例を眺めているだけでもその背景の考え方や仕掛けなどをどのように考えていったのかとても面白く読み進むことができました。

メッセージをいかにして相手に届けるかという視点で見たときには、広告という分野は『商品の情報を伝え、買ってもらうという行動にまでつなげるのか』という点で、もっともシビアに実践してきた業種ではないかと思います。

ほんの中で最も記憶に残ったものとしては、「『仕組み』を考えるのではなく、『気持ち
』をデザインする」ということでした。ターゲットに「気になる」「もっと知りたい」「なんだろう?」といった『気持ち』をいかに喚起して、狙ったアクションにつなげてゆくのか。

ターゲットとなる人々も気持ちや感情を持つ人間なので、心に響くようにコミュニケーションをデザインするというのは、かならずしも広告に限らずコミュニケーション、情報伝達、メディアサービスを考える際には重要な視点だとおもいます。

コミュニケーションをデザインするための本 (電通選書)コミュニケーションをデザインするための本 (電通選書)
岸 勇希

電通 2008-09-03
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複雑ネットワークの科学

やっと読了。本書はいわゆるワッツ・ストロガッツのスモールワールド・ネットワーク、バラバシ・アルバートのスケールフリー・ネットワークをはじめとする複雑ネットワークの数理的な構造を解説した本です。これらのネットワークモデルの数理的な特徴を、次数分布、平均的頂点間距離、クラスタリング係数などネットワーク特性を示す数値について数学的に解説しています。ネットワークの特徴を表すこれらの数値の計算方法について、数学的なセンスでは、こんな風に考えて証明するのかという意味で感心するとともに、自身の数学的なセンスのなさに愕然とすることしきり。

ネットワークモデルを使った解析事例として、パーコレーション、コンタクト・プロセス、結合振動子などの話は紹介されていますが、著者が示す通り、ネットワークの中心性、分割、頂点次数相関、枝の方向性、スペクトル分析などのネットワークの性質や、ランダム/ウォーク、パケット伝達、さーと、経済ダイナミクスなどのネットワーク上の過程などは残念ながら取り上げられてはいません。

複雑ネットワークについての導入として、基本的な内容の解説とその先へ進むための各種リファレンスも数多く紹介されているので、個々からさきはオリジナル論文に当たる必要がありそうです。

複雑ネットワークの科学複雑ネットワークの科学
増田 直紀

産業図書 2005-02
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2008年10月25日土曜日

ネットワーク分析

ネットワーク分析についての入門書として、平易でわかりやすい解説と重要な概念や分析手法の紹介にくわえて、これまでの著名な応用研究事例として個人、夫婦のネットワークからはじまり、企業間、国家間の関係性に関する研究など網羅的に紹介しています。

ひとつひとつの解説や紹介は十数ページ程度とコンパクトにまとまっているので読みやすく、それほど時間がかからずに読了。社会学およびネットワーク的解析・解釈としてのネットワーク分析について、全体像を把握することができました。ここから、さらに個々の事例や分析手法などについて最新の論文や研究内容に踏み込んでゆく際に、基本的な理解と知識を得るのに役立ちました。

初版が1997年と既に十年以上前ということもあり、weblogやSNSなど最近の研究対象として特に着目されているインターネット上のリソース・データを扱った事例などが取り上げていない点は残念ですが、これら最近の事例や研究成果などを含んだ改訂版が出ることを期待したいです。

それはさておき、基本的な考え方や解説については入門者には十分役立つ羅針盤となりえるので、この分野に興味のあるひとが最初に手に取る本として良い本だと思います。

ネットワーク分析―何が行為を決定するか (ワードマップ) (ワードマップ)ネットワーク分析―何が行為を決定するか (ワードマップ) (ワードマップ)
安田 雪

新曜社 1997-02-14
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電脳コイル

本放送時に見逃してしまっていたので、『電脳コイル企画書』の発売に合わせて、DVDにて視聴。現在、第3巻、第8話まで観終わりました。

  • 文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞
  • 第39回星雲賞受賞

などなど、各受賞を示すまでもなく、2007年に放送された作品の中でも評価の高い作品です。
本放送時に、リアルタイムで視聴できなかったのは残念ですが、あらためてDVDで一気に観始めてみると、電脳メガネにはじまるガジェットや設定にはじまり、主人公たちのキャラクタの描写の丁寧さ、ぐいぐいと視聴者をひきつけるストーリーと伏線など、なるほど、さまざまな業界で話題になったのも頷けます。

特に、AR系の研究者やITライターなど、電脳コイルの世界で実現された拡張現実の表現やアイデアから触発されたエントリを見つけることができます。


映像作品には、未来の生活・テクノロジーの使われ方について、生き生きとしたイメージを描き出す力があり、研究テーマのコンセプトワークなどにも強い刺激を受けることも多く、これらのコンセプト・ビジョンの提示とプレゼンの手法としての企画書はとても興味深く見ることができました。「なにがうれしいのか?」「世の中をどう変えたいのか?」といった論旨を説得力高く伝えるための手法としてのイメージボードなどは、手法として参考になったかなと思います。

本編の中では、電話を使うシーンで(某保険会社のTV CMのように)手で受話器の形を作って話をすることが表現されていますが、メタファーとして受話器の形を手で作るというインタフェースデザインは利用者にとっては受け入れやすく自然な振る舞いとしてよくできているなと感じました。

最近の携帯ではBluetoothなどでハンドセットを使って電話をすることもできるし、海外の街中では、そのようなハンドセットを耳にかけて電話をしているビジネスマンなどをよく見かけることもありますが、自分の中ではハンドセットで電話をするという行為には、(便利なのかもしれませんが)身体的な違和感を感じます。電話会議などでは、スピーカーホンとして、普通に会話をすることもありますが、そのときにはもはや「電話をしている」という意識ではなく「会議をしている」という認識だから気にならないのかもしれません。

今年のCEATECでは、DoCoMoブースにて、端末が2つに分離する「セパレートケータイ」を参考展示
していましたが、新しい使い方としては、便利な面もあるのかもしれませんが、電話としては電脳コイルでの手で受話器の形を作るように「電話をかける」という行為としてのメタファーは、ななかなか変わらず、新しい使われ方は広く受け入れられないかもしれません。

電脳コイル企画書電脳コイル企画書
磯 光雄

徳間書店 2008-10
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電脳コイル (1) 通常版電脳コイル (1) 通常版
折笠富美子.桑島法子.矢島晶子, 磯光雄

バンダイビジュアル 2007-09-25
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電脳コイル (2) 通常版電脳コイル (2) 通常版
折笠富美子.桑島法子.矢島晶子, 磯 光雄

バンダイビジュアル 2007-10-26
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電脳コイル 第3巻 通常版電脳コイル 第3巻 通常版
折笠富美子.桑島法子.矢島晶子.朴路美.小島幸子, 磯光雄

バンダイビジュアル 2007-11-23
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焼肉

職場での歓迎会。

カルビうまー。

焼肉

2008年10月21日火曜日

ポメラ

実にビミョーな、アイテムです。かつて富士通のIntertopやらLinuxザウルスSL-C3000VAIO U101キーボード付きのちっこいPCには手を出してきたことがあるだけに、なかなか気になるものが出てきました。

大きさ、バッテリー駆動時間、割り切りなどは結構いいところをついているようでいて、これだけで移動先での完結したテキスト入力環境として満足できるかはやや微妙。

メモ書きとしてある程度まとまったテキスト入力をする機会がどれくらいあるかが、評価の分かれどころですね。性能を欲張らないのであればトータルバランスは、いまどきのNetPCの方が使い勝手は良いように思います。あれもこれもと欲張れば機能と重さ、バッテリ持続時間のバランスが崩れてしまうので、使う人間側でこうした制約を割り切って尖ったデザインの機器とコンセプトや使い方がばっちり相性が合えばよいのですが…。ともかく万人受けではないことは確かです。

メモ書きなどはアナログ派でA5ノートにがしがし図表を交えて書いたりすることの方が多いため、うまく使いこなせないままお蔵入りになりそうです。

せめて、iPhoneなどの外付けキーボードになるといった機能もあればよいのですが…。
もうひと頑張り、あと1万円くらい安ければ、購入を検討したかもしれません。(しばらくしてヤフオクなどで安く出回ることを待ってみてもいいかも)

ともあれ、こんなマシンを実際に発売にまでこぎ着けたキングジムには拍手。

IDEOという会社

デザインファームとして有名なIDEO社。自分も実際に彼らが手がけたプロダクツであるPalm VやPowerBook Duoを持っていたことがありました。以前、『デザイン思考の道具箱』を読んでIDEOという会社を知って以来、気になる存在でした。

創造性の高い理想的な企業文化や職場環境として、AppleやGoogleが例に挙げられることもありますが、この本が紹介するIDEOのカルチャーや働き方は、彼らと根底に流れるものは同じように見えます。ちょっとした遊び心と、まるで熱病にかかったような高揚感が、ときにうらやましくもあります。

具体的なプロダクトやプロトタイプ案、オフィスの写真などを数多くちりばめながら、イノベーションを生み出すIDEOの手法について、以下のような点で纏めています。

  • イノベーションは人間観察から始まる
  • ホットなチームをつくる
  • 究極のブレインストーミング術
  • 迅速なプロトタイプ政策で問題を見つける
  • 「温室」のようなオフィスをつくる
  • 楽しい経験を提供する etc...

革新的な製品/サービスというのはこういったホットな「場」があってこそ、生み出されやすいものなのかなぁ。IDEOのように、わくわく、ドキドキして、つねに全力投球で楽しく仕事がしてみたいですね。プロトタイプや製品デザイン、IDEOのオフィスの写真など眺めているだけでも楽しめる本でした。(もちろん、中身も興味深く、一気に読み切りました)

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
鈴木 主税 秀岡 尚子

早川書房 2002-07-25
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デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方
奥出 直人

早川書房 2007-02
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2008年10月20日月曜日

モロゾフ

プリンうまー。

やわらかプリン

2008年10月18日土曜日

NAME9 Vivo

NAME9 Vivo

一見して口紅のようにも見えますが、シャチハタのネーム印です。
ありきたりなシャチハタ印と比べて筐体がメタリックで質感も高く、ハンコに見えないところが気に入って購入しました。

普通のネーム印とは外見以外は何も違わないのに倍ぐらいの価格なので、ハンコが押せれば何でも良いという人には全くの無駄遣いですが、普段よく使うものなので、身の回りの道具は気に入ったものでそろえたいなと思います。

アルミのMacのワイアレスキーボードとお揃いで良い感じです。

2008年10月13日月曜日

アイアンマン

前回は、DCコミックのヒーローであるバットマンでしたが、今回はマーベルのアメコミヒーローの映画化。『中身は生身の人間であり、超資産家。ハイテク技術で身を固めて超人的な能力を獲得し、悪と戦う』といった設定は似ているところも多々ありますが、事業家のブルースに対して、天才的技術者でありギークな本作主人公、トニー・スタークの方に共感を覚えました。

内容は、典型的なハリウッドアクションムービーなので、あれこれ深く考えずにスカット気分よく楽しむことが出来ました。

スーツ(パワードスーツ)のアクションは、一昔前のロボコップの頃のVFXと比べると、全く違和感なく観れるのは、この10数年間の技術の進歩を感じます。スーツ(パワードスーツ)の設定や能力は、荒唐無稽な部分(物理学者が語る『アイアンマン』:SFアイテムの実現可能性は?)も多々ありますが(落下際の衝撃吸収はどうしているんだろう?とか)、インタラクティブな立体映像を駆使したHMIによるスーツの設計開発シーンはなかなか面白かったです。映画に出てくるコンピュータを使うシーンは、ビジュアル表現も含めていろいろな未来的UIを映像で見せてくれるので、アイデアや刺激を受けるのにはよいものです。

メカやガジェットについては、IT Mediaの記事でも触れられていますね。

アイアンマンのここがマニアック! 「パワードスーツ」編
アイアンマン、ここがマニアック!「ガジェット」編


この後も続編が制作されそうなので、続きも楽しみです。

映画に協賛しているのか、主人公の愛車のR8をはじめ、S5、Q7などAudiの車が多数出てきます。R8かっこええー。一度でいいから乗ってみたいですね。

自己評価:★★★☆☆(アクション映画好きなら、劇場に見に行っても損はなし)

2008年10月7日火曜日

アンビエント・ファインダビリティ

かなり前に購入した本ですが、やっと読了しました。

無線ネットワーク、モバイル機器、GPSやRFIDなどの技術によってもたらされる、いつでも、どこでも、誰でも、ネットワークに接続可能な世界「ユビキタスコンピューティング環境」の中で、日常的に情報に接する方法がどのように変化してきているか、それによって私たちの生活がどのように変わろうとしているのかということについて、本書では、多様な具体的事例と歴史的な経緯や背景を丁寧に纏めながら、網羅的にこれから起こりうる変化を予見し、全体像を俯瞰しています。

とにかく、内容が濃く多岐にわたるということもあって、じっくり読みこなすのにかなりの時間がかかりましたが、現在の研究の対象領域を俯瞰的に把握するのにはとても役に立ちました。脚注や参考文献の引用も多く、それらの内容を一つずつ当たってゆくことは大変ですが、押さえておくべき主要なもについては、改めて読み込んでゆければと思います。

自身の中の断片的な知識を整理し直して、体系立てるときの指針として一つの見方を示しているという意味で、自分にとって本書は有益な内容でした。手元において、繰り返し読み直すような本になりそうです。

アンビエント・ファインダビリティ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅アンビエント・ファインダビリティ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅
Peter Morville 浅野 紀予

オライリージャパン 2006-04
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2008年10月6日月曜日

週末に読んだ本

DoCoMoのケータイN702iDなどのデザインで有名な、アートディレクター佐藤可士和の超整理術。
整理術とはいっても、世間一般の整理術の本を想像して読むと肩すかしを食らうかもしれません。アートディレクターとしてのこれまでの経験や仕事題材にして、デザインという仕事について著者の考えを、1.空間の整理術、2.情報の整理術、3.思考の整理術として、纏めたものです。そこにはアーティスティックな側面はなく、理詰めで工学的なロジックの積み重ね。華飾的なデザインとは逆に、極力にシンプルに物事の本質を突き詰めて、ミニマリズム的に削りだしてゆくといった思考の切れ味があります。仕事のスタイルや考え方の体現として著者のオフィスの写真が載っていますが、あそこまで突き詰めることが出来れば、(とことんすぎてやり過ぎなくらいにも思いますが)思考も研ぎすまされるのかなとも感じました。

アートディレクターの仕事、考え方をちょっと覗いてみるという知的好奇心は満たすことが出来たかと思います。ただ、万人が参考に出来て自分の習慣として取り込んだりできるかという点では、How To本ではないので今ひとつ期待には応えられない本かも知れません。

いつも身の回りにものが溢れて雑多な環境に埋没しているので、せめて空間整理/身の回りの整理だけでも、シンプルに無駄なものを減らすようにつとめてみようかと思います。


佐藤可士和の超整理術佐藤可士和の超整理術
佐藤 可士和

日本経済新聞出版社 2007-09-15
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2008年10月3日金曜日

Sekai Camera

ちょっと話題に乗り遅れてしまいましたが、Tech Crunch Japaneseでの記事で紹介されているiPhoneアプリ/サービスSekai Cameraのデモムービーを観ました。

TC50―Sekai CameraはiPhoneからソーシャルタグで現実世界の情報を提供

TechCrunch50日本勢の活躍(2)Tonchidot

Tonchidot狂騒曲、ザ・ビデオ


また、Sekai Camera関連の記事は、以下のブログサイトがまとまっており参考になると思います。

20分で理解するSekai Camera〜セカイカメラ関連記事のまとめ


電脳コイルに出てくる電脳メガネといったウェアラブルなハードではなくても、虫眼鏡をかざすように、iPhoneのカメラ映像を通して実世界にオーバーレイされる情報表示のインターフェースデザインは洗練されていて興味深いですね。

記事では、画像認識技術などはいっさい使っていないとのことなので、位置情報などとあわせてカメラが写した画像から実空間のオブジェクトを識別し、それらに紐づく情報を引っ張ってきているのでしょうが、GPSなどの位置情報とiPhoneの加速度センサーだけでは、カメラのフレーム上にとらえた商品や看板などを高い精度で紐付けすることはかなり難しいのではないかなと感じました。会社ホームページや他の記事でも技術的背景についてはほとんど触れられていないため、どのように実現しているかは想像するよりありませんが、あくまでコンセプトモックではなく、実際に操作が出来るクオリティで完成しているのであれば、実際にどのようなアルゴリズムで紐付けしているのか技術的な興味は尽きないです。

実空間上のオブジェクトに紐付けする情報をどのように整理/収集するのかという点が、使って便利なサービスとして次に超えなければならないハードルかと思いますが、フォークソノミーというかユーザーによるタグ付けにゆだねることになるのでしょうか。(製品やサービス、お店などはオフィシャルな情報が提供されれば望ましいのですが)

実空間上のオブジェクトに情報を付加し、ハンディターミナルで読み取るということは、RFID技術を利用したユビキタスIDや実空間に貼付けたカラーコードをマーカーとして認識して関連情報を結びつけたSony CSLの暦本氏によるNaviCamを思い出しました。

副都心線 渋谷駅

10月から新しい職場、ということで通勤経路も変わりました。
最寄り駅から乗り換えなしで直通で渋谷までいけるという点と、駅改札出口がオフィスに近くて便利ということで、副都心線を利用しています。

写真は、建築家・安藤忠雄のコンセプトデザインによる有名なコンコースから改札までつながっている吹き抜け空間。

将来は、東急東横線も相互乗り入れするためか、ホーム中央にはそのための線路スペースらしきものがあります。

他の渋谷駅乗り入れのJRや地下鉄などと比べると、あまり本数も無くいささか不便なためか、利用客は少なく、朝夕のラッシュもほとんどありません。あらかじめ時刻表を確認して私鉄乗り入れを狙えば、座って帰れるのはとても快適です。朝も最寄り駅始発の渋谷行き直通電車があるので、通勤はかなり快適になりました。

トータルの時間は、私鉄区間が準急扱いなのと地下鉄区間が結構時間がかかるため、JR利用よりもやや時間がかかりますが、朝夕の混雑している埼京線や山手線を利用しなくて済むだけでも十分元が取れるかなと思います。

副都心線渋谷駅ホーム

副都心線渋谷駅 吹き抜け