2008年11月29日土曜日

たのCoCo

最近、ちょこちょことiPhoneでのアプリ開発に手を染めています。
iPhoneはOS Xベースなので、開発環境もObjective-CとCoCoaフレームワークになります。

以前、まだモトローラのCPUでMacのOSが漢字Talkと呼ばれていた頃に、Mac上でのプログラミングを行っていたこともありますが、Appleの技術資料やサンプルソースなど、開発者向けリソースはむかしから充実していてiPhoneについても、Dev Center上に大量に資料が公開されています。

とりあえず、シミュレータ上で開発するだけならば、無料のSDKと上記の資料だけで十分ですが、実機に入れて遊んでみたいということもあり、個人向けデベロッパ登録をしています。
デベロッパ登録については、iTunes経由で1年間有効のデベロッパライセンスを購入する手続きが必要になりますが、その際Apple IDで登録しているユーザー名や住所が日本語だと、購入、ライセンスアクティベート手順が正しく進まないらしいので注意が必要です。(このあたりは、多くの人がつまずいているようなので、調べるといろいろと回避方法が見つかると思います)

C言語ベースとはいえ、新しい言語、新しいプラットフォーム、アプリケーションフレームワークなので、iPhoneでのアプリ開発(CoCoaプログラミング)の作法を理解して自分なりに利用できるまでになるまでに時間がかかりますが、その後の学習曲線はぐっと高まり、さくさく創れそうな感じです。
参照カウントベースのメモリ管理(OS X Tigerからはガベージコレクト機能対応)を行う必要があるため、気をつけて実装しないと結構簡単にアプリが落ちます(泣)

開発環境のXCodeとInterfaceBuilderは評判通り使いやすいですね。実機でのデバッグトレースも普通にiPhone接続で使用するUSBケーブルでつなぐだけで、ステップ実行までトレースできるので、携帯機器系の開発環境としては、かなり快適だと思いました。

なにより、iPhone自体、GPSや加速度センサー、Open GL ES対応3Dグラフィックなど面白いハードウェアスペックなので、サンデープログラマとしてアプリを創る対象プラットフォームとしてなかなか魅力的です。ネイティブアプリでなければ携帯電話のJavaアプリなどもありますが、上記のような機能を利用するには個人開発者ではいろいろと制限があったりするので、自由にいじれるというのは魅力的です。

Objective-Cだからと食わず嫌いをしているならば、一度かじってみても損はないプラットフォームだと思いました。(使い始めるとC++より、動的バインディングやメッセージなどの柔軟性など、言語としてシンプルで面白いと感じました)

MacおよびiPhoneでの開発といえば、下記の2冊が鉄板です。これと公開されているオンラインドキュメントとサンプルがあれば、まずは十分かと思います。
iPhone開発にしぼった書籍は、要所では既に発売されていますが、日本語訳が出版されれば開発者コミュニティの裾野はもっと広がるかもしれません。

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