創業時からのこだわり、Macintoshの開発、そして第二章ともいえるアップル復帰後のiMacやiTunesとiPodによる音楽視聴体験、小売りチェーン改革であるアップルストアなど輝かしい功績の背景に貫かれている考え・流儀について、実例と関係者の声をもとにまとめられており、著者の思惑や人物批評などの色メガネがなくニュートラルに書かれている点で数多くあるAppleやジョブズに関する本と比べても、よい本です。
強迫観念的なこだわりと強烈な主張は、しばしば変人的にとらえられることもありますが、逆にこのようなカリスマやリーダーシップなくしては、魅力のないエッジの効いていないありきたりな製品やサービスになっていただろうことは想像に難くないし今のAppleは存在していないでしょう。
ごく一般的な人にとっては、理想の会社か理想の上司かといえば、答えは「ノー」かとおもいますが、世界を変えるほどのインパクトのあるモノを創るためには、こういった強いモチベーションとぶれない哲学が必要なのかなとも思いました。
一般ユーザーとしては、おかげでMacをはじめとして、使って楽しいプロダクトやサービスを享受できる訳ですが、強いリーダーシップを持つジョブズがいなくなったとき、Appleはどうなってゆくのか? という心配も感じました。
他方、今年、Microsoftはビル・ゲイツが一線から退きましたが、Microsoftは大きく変化するかといえばそれほど大きなインパクトはないのではないでしょうか。
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1 件のコメント:
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
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