2008年12月10日水曜日

[映画] 魍魎の箱

いわずと知れた、京極夏彦の小説の映画化作品。先日、ちょうどWOWOWにて放送されていたので、未見であったのを幸いに観ることにしました。いわゆる「百鬼夜行シリーズ」の映画化としては、この前に「姑獲鳥の夏」があるのですが、こちらの方は、まだ観ていません。
小説の方は、かなり昔に読了しているので、シリーズ2作目からの映画鑑賞とはいえ混乱することもなく、原作を思い出しながら観ていましたが、初見の人には、登場人物も多くストーリーもそれぞれの登場人物にあわせて時間軸も前後して飛ぶので予備知識がないとつらいかもしれません。

とはいえ、原作ファンの人であれば、映画の出来についてはあれこれいいたくなると思います。
メインのキャスティングは、木場 修太郎役をのぞけば、原作のイメージと合っていたので安心。中禅寺敦子役の田中麗奈がいい感じ。

終戦後間もなくの東京の景色や風俗など、お金をかけているなぁとうならせるほど良い雰囲気で、猟奇的かつ陰鬱な空気を感じることが出来ました。後半/クライマックスは個人的には今ひとつといった感じ。猟奇事件的映画としては、邦画史に残る名作、横溝正史の金田一シリーズ「犬神家の一族」などを超えるのは難しいながらも、それなりにがんばっているように思いました。

それにしてもアニメ化までされていたとは。うひゃぁ。

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