2008年8月30日土曜日

脳と心を味方につける マインドハックス勉強法

先日読了した本。いわゆるライフハック系の書籍で、仕事/勉強効率化のためのちょっとしたアイデアやTipsを紹介するといった類似の本と比較して「勉強するときのマインド(精神状態)」を重視した方法論という視点が興味深く買って読んでみた。

この手のハック本は、これまで4〜5冊は読んだり、試してみたりしたけれど、なかなか身に付かず(習慣化せず)。ハックとして紹介される手法は、著者のこれまでの経験などで獲得した「ベストプラクティス」なので、万人にも有用なめんもあれば、著者にとって最適化されたやり方にまで高められているものもあるため、紹介されている手法をやみくもに実践しようとしても、しっくりと手につかないということもある。つまるところ自分に合っているかどうかという点で共感できる手法をつまみ食いしてあれこれ試してみながら、自分流のハックへ昇華していく必要があるように思う。

あたらしいやり方を試してみよう、と思った際、最大の敵はこれまでの惰性に甘んじてしまう弱い精神力。いざ行動に移そうとおもっても、日々の習慣化された惰性を曲げて、新たな行動を植え付ける努力には、思った以上のエネルギーが必要だということ。元来三日坊主の自分にとって、いかにやる気を持続させるか、新たなことを習慣化させるかといった、最初の一歩を踏み出すために感じる心理的/精神的なコストをいかに下げることができるかという視点でさらりと流し読みしてみた。

書籍代分の元をとったと思えるほど、何かためになったかというと今ひとつの感想でした。どこかで聞きかじった覚えのあるようなものも含めて広く浅くという内容なので、「これは絶対真似しよう!」「やってみよう!」と感じられるものがあまりなかったのが残念でした。

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佐々木 正悟

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2008年8月29日金曜日

JWEIN2008

本日より日本ソフトウエア科学会ネットワークが創発する知能研究会第4回ワークショップ(JWEIN2008)に参加するため東工大に行ってきました。東工大の大岡山キャンパスはSBM研究会以来2回目。このワークショップへの参加は今回が初めてですが、参加者は100名強となかなか盛況でした。

1日目はネットワーク解析とネットワークと生命。明日は、共著者の発表があります。

数理モデルや解析手法や複雑ネットワークの理論的研究者と、実社会でのネットワークに関する研究をされている方が混ざり合っており、自身の専門外の内容であっても興味深く聴講することができました。

やはり、こうして学会・研究会で他の研究者の研究内容を聴講するのは新たな刺激を受けたりするのでよいですね。明日、明後日と土日も引き続き東工大にて学会参加です。

2008年8月27日水曜日

iNote

iPhoneのメモアプリとして、巷で評判になっているiNoteについて早速試してみた。
なるほど、入力レスポンスの快適さは評判通り。横画面でソフトウェアフルキーボードを使っての親指両手入力は、これまでの縦画面で指一本で入力するよりもローマ字変換での日本語入力は格段に早く入力することができました。

まだ慣れていないのか、上段と2段目を打ち間違える(特にTとG)ことが多く、入力ミスが多いですが、なれればブラインドタッチとまでは行かないけれどもかなり快適な入力環境になりそう。ちょっとしたメモ書き程度ならば物理キーボードがなくても何とかなりそうな感じ。

しばらくは、iNoteでのメモ入力に慣れるために積極的に利用してみるつもり。(有料アプリだし……)

これでPCやWebサービス等との同期ができればデジタルメモ環境としては最高なんだけど、iNoteからのメール送信機能を活用してメモの同期と管理を工夫するしかないところが残念。
当面は、GMailアカウントへの送信とか、Remember the MilkへのメールによるToDo入力、Evernoteへのメールでの投稿など、エディタとしてテキストデータの作成目的で利用することになりそうです。

2008年8月20日水曜日

インフォコモンズ

海外出張などでは、往復の飛行機の中やホテルなど、普段の生活よりも書籍を読む時間を作ることができるため、いつもスーツケースの中には、後で読もうとおもってたまっていた本を2、3冊放り込んで出かけている。先日の台湾出張では、表題の書籍を読了することができた。

エントリとしてまとめるのにちょっと時間が経ってしまったけれど、備忘録もかねて書き連ねることにする。

この本は、IT分野を中心に活動を続けているジャーナリストである著者がITmediaの連載「レコメンデーションの虚実」のインタビューをもとに『インフォコモンズ』と名付けた氏のコンセプトを描き出して見せたものである。

ITmediaの連載は、興味深く拝読していたので、書籍に出てくる個々の話題については、「インフォコモンズ」という論点に合わせて再構成されているとはいえ、すでに読んだ内容が多く新鮮味は薄かったけれども、印刷されて一つにまとめられた書籍として網羅的にまとめられているという点で、インターネットと情報通信技術の革新によるコミュニケーションとコミュニティの形成と現実社会に与える影響と未来といったテーマを考える際の起点として俯瞰的に状況を理解するにはよい本だと思った。

情報共有圏(インフォコモンズ)、中間共同体(マジックミドル)など、特徴的なルビの振り方はややもすれば読みづらいものも散見されるが、ニュアンスとして日本語よりも英語で表現した方が著者の真意が表現しやすい(=日本語で概念を表現しにくい)ということなのかもしれない。

著者は、情報共有圏(インフォコモンズ)を本書P.26にて下記のように定義している。

 情報アクセスをもっと簡単に、しかも個々のユーザーにとって的確に行えるような方法はないだろうか?
 その問題解決を模索する中で、インターネットの世界でひとつの新しい構造が生まれようとしている。人が情報を収集する時、どのような枠組みの中で情報を収集するのかという、その文脈(コンテキスト)を特定していこうという考え方である。
 ただしこの情報アクセスの文脈(コンテキスト)の概念について、いまのところそれを的確に呼ぶ言葉はない。そこで本書では、その概念を、
「情報共有圏(インフォコモンズ)」
 と呼ぶことにしたい。

膨大な情報に対する効率的なアクセス手段としての検索エンジン、そしてその先にあるものとして、情報洪水にしめる割合が拡大した、日記、雑談、ブログなどの個人的で雑多な情報、ユーザーの暗黙行動のトラヒックなど、今日のインターネット上に多量に流通しているコンテキストをふまえて、情報共有圏(インフォコモンズ)という考え方をもとに、この先に現れるであろうものを予想しようと試みている。

その手がかりとして、以下の4つの条件を示して、具体的な事例や動向を丁寧に紹介・検討している。
  1. 暗黙(インプリシト)ウェブである。
  2. 信頼(トラスト)関係に基づいた情報アクセスである。
  3. 情報共有圏(インフォコモンズ)が可視化されている。
  4. 情報アクセスの非対称性を取り込んでいる。

この書籍で紹介されている事例を含めて、自身でより探求してゆくことで自分なりの考えを整理できればと思う。

インフォコモンズ (講談社BIZ)インフォコモンズ (講談社BIZ)
佐々木 俊尚

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狼と香辛料

最近は、通勤時間などで本を読むことも少なくなって、めっきり読書量が減っているなか、久しぶりにライトノベルで読んだ本がこれ。
中世ヨーロッパをモデルにしたような舞台設定と、行商人が主人公のため銀貨の鋳造や貨幣価値、為替、信用売買などの経済に関する仕掛けを下敷きにしたプロットは、派手なアクションはないけれど、騙し騙されの駆け引きなどなかなか楽しめました。塩野七生の『ローマ人の物語』などが好きな自分的にはツボでした。たまには、仕事とは関係のない本を読むのも気分転換にはよいものです。

今のところ、既刊は8巻。9月10日に新刊がでる予定とか。お盆休みから読み始めてやっと7巻目までたどり着きました。夏休み中には既刊は読破したいなぁ。(でないと、後で読むリストがさらに長くなることに…)

狼と香辛料 (電撃文庫)狼と香辛料 (電撃文庫)
支倉 凍砂

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2008年8月17日日曜日

Google Street Viewが凄すぎる件について

むかしむかしAppleのQuick Time VRと魚眼レンズを使って、3枚の写真から360度パノラマ写真を作ったりしていたので、技術的な驚きというのはないけれど、正直、凄いと感じるのは、その圧倒的なまでの物量。

プライバシー問題など、いろいろと騒がれてはいるけれども、東京近郊だけでもかなり細い市街地道路を含めて網羅的にデータ作成をすることが、どれほど手間ひまがかかって大変なのかは想像に難くない。

試しに自宅周辺を見てみたけれど、しっかり映ってました。道路脇に残雪が残っていることと、太陽の高さが低いことから、冬場の朝早くにかけて自宅周辺をいわゆるGoogleカーが徘徊していたみたいですね。

2008年8月10日日曜日

貴船の川床

久しぶりの京都小旅行で、貴船の川床にて美味しい食事をごちそうになってきました。
京都市内はうだるような蒸し暑さでしたが、叡山電鉄にて京都の奥座敷である貴船駅にたどり着くと、ひんやりとした空気で気分がいやされます。

川床は、川の上に櫓を組んで座敷を作ったところで、せせらぎの音を聞きながら食事ができて、見た目だけではなく天然のクーラーの効果で快適な時間を過ごすことができました。

写真は鮎の塩焼き。一品一品が美味しかったです。

叡山電鉄

川床

鮎

2008年8月7日木曜日

iPhone 3Gと海外出張

今回の台湾出張にはiPhoneを持っていったけれども、国際ローミングのデータ通信料金がとんでもないことになりそうなので、ほとんど音楽プレイヤーとしてしか利用しませんでした。
国際ローミング利用でも定額プランなどが利用できないと、iPhoneを海外で利用するのは難しいですね。あらかじめWiFiアクセスポイントやローミング契約などを調べて準備周到に行くのであれば、多少は利用機会が広がるかもしれないけれど、そうもいかないだろうし。

とりあえず、帰国時、空港の無料WiFiアクセスポイントが利用可能のようだったので、出発待ちの時間を利用してちょっとアクセス。
記念にGoogleMapの現在位置検索を行ってみたけれど、なかなかの精度が出ているみたい。
ちなみにiPhoneのスクリーンショット撮影方法(ホームボタンとスリープ/スリープ解除ボタンを同時押し)を初めて知ったのでした。


Google Map@台湾

2008年8月4日月曜日

ディンタイフォン

出張での楽しみといえば食事。と、いうわけで台湾出張があると必ず行くお店がここ。
日本にも支店がいくつかあるけれど、やっぱり現地で食べるのが安くて美味しい。
日本の観光客もよく訪れるので日本語メニューがあったり、かたことの日本語なら通じる店員さんもいたりするので、台湾ビギナーでも安心して行けると思う。

今回は、2人だったので、せいろ2つ(小龍包と海老焼売)とエビチャーハン。
2年ぶりくらいだけれどもウマー。

ディンタイフォン

台湾出張

今日から、木曜日まで台湾に海外出張。部署がかわる前は頻繁にいっていたけれど、今回訪れるのは2年ぶりくらい。

パケット代がとんでもないことになりそうなので、まずはiPhoneのデータローミングがオフであることを確認しておかないと。

それにしても、朝4時起きは辛い。