今日、書店をふらっとうろついていたら、下記の書籍を発見。
「あの楽器」アプリを作成している身としては、気になる内容だったので早速購入。
帰りの電車の中で読了しました。内容の半分は著名なiPhoneの音楽系アプリのカタログ的なないようですが、ひとつずつ購入して試したりすることも難しいため、どのようなアプリがあってそれぞれどんな機能/特徴があるのかをざっと眺めるのには重宝しました。
いわゆる定番/メジャーなものが大半なので全く知らないアプリというものはほとんどありませんでしたが、著者がiPhoneというプラットフォームによる音楽への変化という視点で語っている内容は頷けるものも多く興味深いものでした。
iPhoneが単なる「リッチな携帯電話以上の何か」という物足らしめているのは、シンプルでよく考えられた洗練されたインタフェースと、加速度センサーやGPSなどの多様なセンサ/入力インタフェース、そしてネットワーク機能が高い次元でまとめられているプラットフォームとしての魅力が大きいと思います。それぞれの機能だけを切り出してみれば、他のプラットフォームが優れているものも多くありますが、やはり機能のバランスと訴えかける統一的な設計思想のちがいが一番の理由なのだと思います。
ちょうど、iPhone OS 3.0のベータが公開されましたが、3.0では、これまで制限されていたインタフェースへのアクセスが可能となり、より自由なアプリを作ることが出来るようになるため、個人的にはかなり期待しています。
Dockコネクタ経由でのシリアル通信やbluetooth通信が可能となるため、ArduinoなどのPhysical Computing系の組み込みガジェットと組み合わせたり、MIDI信号の入出力や、あたらしい体感系インタフェースやセンサーなどをコントロールするプラットフォームとしてさらに魅力的になるのではないかと思います。
「あの楽器」アプリでもこういったハードウェア系ガジェットとの連携や、UI拡張などに応用できると面白いかもしれませんね。
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「あの楽器」アプリももう少しで公開というところまで開発が進んできました。
こっちも頑張らないと…。